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VELIQ FINANCE お金を、数字で学ぶ
CHAPTER 04 / 10 — マネーの教科書

複利と時間——最強の味方

読了目安 4分 ・ 実践ツールつき

アインシュタインが「人類最大の発明」と呼んだとされる複利。その正体は「利益が利益を生む」構造です。この章では、複利がなぜ後半に加速するのか、そして最大のコストがなぜ「始めない期間」なのかを数字で掴みます。

複利は「雪だるま」ではなく「加速装置」

月3万円・年5%の積立は、10年で465万円(元本360万)、20年で1,222万円(元本720万)。期間が2倍になると、資産は2.6倍になります。前半10年で生まれた利益105万円が、後半10年はそれ自体が働き手になるからです。この非対称こそ複利の本体で、グラフは直線ではなく上に反り返る曲線を描きます。

72の法則——暗算できる複利

資産が2倍になる年数は「72÷利回り」で概算できます。年3%なら24年、年5%なら14.4年、年7%なら約10年。逆に使えば、20年で2倍にしたいなら年3.6%必要、とも読めます。金融商品の宣伝文句を見た瞬間に電卓なしで検算できる、一生モノの道具です。

最大のコストは「始めない期間」

25歳から月3万円を年5%で65歳まで(40年)積むと約4,580万円。35歳から同条件(30年)だと約2,500万円。最初の10年をスキップした代償は約2,080万円——支払った元本の差はたった360万円なのに、です。金額を増やすより、開始を早める方が桁違いに効く理由がここにあります。

CASE — 数字で見る

「40歳からでは遅い?」——いいえ。40歳から月5万円・年5%で65歳まで25年積むと約2,976万円。60歳時点でも約2,285万円です。複利は常に「今日始めた人」に最も有利に働きます。遅いかどうかは過去との比較ではなく、始めない未来との比較で決まります。

よくある誤解

複利の効果を実感できません。
最初の5年は誰も実感できません。月3万円・年5%の5年目の利益は月あたり数千円程度だからです。複利は「退屈な前半」と「劇的な後半」でできています。前半に退屈で辞めた人が、後半の加速を受け取れません。
一括投資と積立、複利的にはどちらが有利?
理論上は「早くまとめて入れる」一括が期待値で勝ります。ただし高値掴みのリスクと心理的負担が大きいため、実務では手元資金は数回に分け、以後は積立に統一するのが現実解です。
CHECK — 理解度クイズ(全3問)
ACTION — この章のチェックリスト
PRACTICE — 道具で試す

自分の金額と年数で、複利の曲線を描いてみる

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