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VELIQ FINANCE お金を、数字で学ぶ
CHAPTER 03 / 10 — マネーの教科書

制度を味方につける——新NISAとiDeCo

読了目安 6分 ・ 実践ツールつき

同じ投資でも、どの「器」で行うかで手取りが2割変わります。国が用意した非課税の器——新NISAとiDeCoの構造と、迷わない優先順位を学びます。

運用益の約20%は、本来税金で消える

特定口座(通常の課税口座)では、投資の利益に約20%(20.315%)の税金がかかります。100万円の利益なら手取りは約80万円。新NISAとiDeCoは、この税金を合法的にゼロにする器です。器を使うかどうかだけで、30年の資産形成では数百万円の差になります。

新NISA——自由度で選ぶ主力の器

2024年に恒久化。つみたて投資枠が年120万円、成長投資枠が年240万円、生涯投資枠1,800万円(うち成長投資枠は1,200万円まで)。利益は無期限で非課税。最大の特徴はいつでも売却でき、売った分の枠(取得価額ベース)が翌年復活する柔軟さで、教育費や住宅資金など人生の中間イベントにも使えます。ほとんどの人が最初に埋めるべき器です。

iDeCo——節税力で選ぶ老後専用の器

個人型確定拠出年金。運用益非課税に加えて掛金が全額所得控除になるのが新NISAにない強みです(例:課税所得400万円の会社員が月2.3万円拠出→年間およそ5.5万円の節税)。掛金上限は職業や企業年金の有無で異なります。代償は原則60歳まで引き出せないこと。受取時にも退職所得控除等の税制設計が必要なため、「老後専用と確定したお金」だけを入れます。

優先順位の定石

①勤務先に企業型DCのマッチング拠出や手厚い枠があれば確認が最優先。②流動性が必要なお金は新NISA、③老後専用と割り切れる分をiDeCo(所得が高い人ほど控除の価値が大きい)。④両方埋めても余るなら特定口座へ。迷ったら「新NISAから」で大きく間違えません。

CASE — 数字で見る

月5万円を25年・年5%で運用した場合、最終資産は約2,976万円、うち利益は約1,476万円。特定口座なら税金約300万円が引かれますが、新NISA内なら0円。器の選択だけで300万円——車1台分の差です。

よくある誤解

NISAで損をしたら税金はどうなる?
NISA口座の損失は「なかったこと」になり、特定口座の利益との損益通算や繰越控除ができません。これがNISA唯一の弱点で、だからこそ中身は値動きに一喜一憂しない長期前提のインデックスファンドが向きます。
iDeCoと新NISA、少額ならどちらから?
月1〜2万円しか回せない段階なら、引き出せる新NISAからが定石です。iDeCoの節税は強力ですが、60歳までの資金拘束は若い世帯には重い制約です。住宅・教育の予定が固まってから増やしても遅くありません。
CHECK — 理解度クイズ(全3問)
ACTION — この章のチェックリスト
PRACTICE — 道具で試す

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