年代別の貯蓄額——
「平均」と「中央値」の本当の距離。
「同世代はいくら貯めているのか」。公的調査の年代別データを、平均値と中央値の両方で整理しました。この2つの数字の乖離にこそ、日本の家計の実像があります。
出典:金融経済教育推進機構(J-FLEC)「家計の金融行動に関する世論調査(2024年)」・金融資産非保有世帯を含む|最終更新 2026年7月
1,168万円
50代(二人以上世帯)の平均貯蓄額
250万円
同じ50代の中央値——平均との差は918万円
4.7倍
平均が中央値の何倍か(50代)。一部の高額世帯が平均を押し上げる
二人以上世帯(年代別)
| 年代 | 平均値 | 中央値 | 乖離 |
|---|---|---|---|
| 20代 | 382万円 | 84万円 | 298万円 |
| 30代 | 677万円 | 180万円 | 497万円 |
| 40代 | 944万円 | 250万円 | 694万円 |
| 50代 | 1,168万円 | 250万円 | 918万円 |
| 60代 | 2,033万円 | 650万円 | 1,383万円 |
| 70代 | 1,923万円 | 800万円 | 1,123万円 |
20代
30代
40代
50代
60代
70代
平均値 中央値
単身世帯(年代別)
| 年代 | 平均値 | 中央値 | 乖離 |
|---|---|---|---|
| 20代 | 161万円 | 15万円 | 146万円 |
| 30代 | 459万円 | 90万円 | 369万円 |
| 40代 | 883万円 | 85万円 | 798万円 |
| 50代 | 1,087万円 | 30万円 | 1,057万円 |
| 60代 | 1,679万円 | 350万円 | 1,329万円 |
| 70代 | 1,634万円 | 475万円 | 1,159万円 |
01
平均は「上」に引っ張られる。どの年代でも平均値は中央値の2〜36倍。少数の高額保有世帯が平均を押し上げるため、「自分の位置」を知るには中央値と比べるのが正解です。
02
50代単身の中央値は30万円。就職氷河期世代を含むこの層の厳しさはデータにも表れています。一方で同じ50代でも平均は1,087万円——同世代内の格差が最も大きい年代です。
03
60代で資産はピークに達する(二人以上・平均2,033万円)。退職金の受給が主因ですが、中央値は650万円——「老後2,000万円」を貯蓄だけで満たしている世帯は半数に届きません。
04
中央値を超えることは目標として適切ですが、本当の必要額は他人との比較ではなく自分の生活費から逆算して決まります。次のレポート「老後2,000万円の解剖」がその方法です。
※ 出典:J-FLEC「家計の金融行動に関する世論調査(2024年)」。金融資産=預貯金(日常的な出し入れ分を除く)・株式・投信・保険等の合計で、金融資産を保有していない世帯を含む数値です。一次情報(J-FLEC)|関連:資産階層マップ(NRI 5階層)