CASE — 設計例
不規則な収入で、どう積み立てるか——フリーランスの設計例
最終更新 2026年7月 ・ モデルケース(試算例)
※ 本記事は制度・数式の使い方を示すモデルケース(試算例)です。登場する人物は実在せず、数値は一定の前提に基づく概算です。前提はすべて本文とリンク先ツールで変更・検証できます。
MODEL CASE 01
- 人物像
- 35歳・フリーランス(演奏家。デザイナー・ライター等も同型)
- 収入
- 年300〜600万円で不規則。良い月と無い月の差が大きい
- 悩み
- 「毎月定額の積立」が組めない/会社員向けの記事が自分に合わない
「毎月◯万円を積み立てましょう」という定番の助言は、収入が凸凹の人には使えません。この設計例では、演奏家のように収入が不規則な人が、挫折しない形で資産形成を組む手順を4ステップで示します。
STEP 01
守りを1年分に厚くする
不規則収入の設計は、ここが会社員と違う最大の分岐です。傷病手当金がなく収入の谷も深いため、生活防衛資金は生活費の1年分(月20万円なら240万円)。これが揃うまでは投資は最小限でよい——防衛資金こそがフリーランスの「固定給」の代わりです。
STEP 02
積立は「基準額+良い月の上乗せ」の二段構え
毎月の積立は最低ラインの月3万円に設定し、収入の良い月に成長投資枠へスポット買いを足す方式に。基準を低くするのは、下振れ月に積立を止める挫折を防ぐためです。月3万円でも25年続けば約1,764万円(年5%)——基準額だけで老後の土台は立ちます。
月3万円 × 25年 × 年5% ≒ 約1,764万円(元本900万円+運用益約864万円)
STEP 03
自営業の三種の神器で節税する
①小規模企業共済(掛金全額所得控除・自分の退職金)、②iDeCo(同じく全額控除)、③付加年金(月400円で2年で元が取れる)。所得が凸凹でも、共済とiDeCoは掛金をあとから増減できます。良い年に厚く積むと、累進課税の高い部分から削れるため節税効率も上がります。
STEP 04
出口は「確率」で決めておく
国民年金だけでは月約7万円。だからこそ資産の取り崩し計画は会社員より重要です。モンテカルロ分析で成功率90%を目安に取り崩し率を決める——感覚ではなく確率で。当サイトの独自研究では、30年計画なら3.5%+株式50〜60%が現実的な均衡点でした。
この設計で使った道具
数値の前提:運用利回りは年5%(税・手数料考慮前)、月次複利。制度の数値は2026年7月時点。ご自身の判断はリンク先ツールでご自身の数字に置き換えてご確認ください。